FIREラボ

FIRE(Financial Independence, Retire Early)を実現するにはどうすればいいのか、をゆるーく検証していきます。

あなたが食べているソレは蕎麦ではないかもしれない

soba-noogles

 

リモートワークも長くなり最近健康にも気を使うようになってきたこともあり、ここ三ヶ月、週に4回以上蕎麦を食べています。

 

しかし蕎麦についていろいろ調べているうちに、もしかして普段食べている蕎麦は、蕎麦の皮を被った別の何かの可能性があるかもしれない、と衝撃的なことがわかってきたのでご紹介したいと思います。

 

 

蕎麦の種類

蕎麦には十割そば、八割そば(二八そば)、茶そばなどいくつか種類があることことはご存知かと思います。

 

十割そば

元来蕎麦はそば粉だけで作る十割そばが主流でした。

つなぎを一切使わずそば粉だけを原料としているため、最も蕎麦の風味が強く独特な食感を楽しめるのが十割そばの特徴かと思います。

 

反対に、後述する二八そば等に比べ若干モソモソとした食感をしており、またそば粉を100%使用することからコストがかかる=値段が高いという面もあります。

 

八割そば(二八そば)

その名の通り、繋ぎとして小麦粉を2割混ぜていることから、小麦粉(2割):そば粉(8割)で二八そばと呼ばれています。

そば粉が8割入っているため蕎麦の風味は残しつつ、小麦粉が入ることにより喉越しの良い食感が楽しめます。

また十割そばに比べコストも安くなるため、その食べやすさと相まって江戸時代以降人気を博したと言われています。

 

その他

その他にも抹茶成分を含んだ茶そばや、その昔そばが茹でるではなく蒸籠で蒸していた名残りからくる「せいろ蕎麦」など、様々な種類の蕎麦が存在しています。

 

市販されている乾麺の蕎麦の割合

前述の通り、十割そばや二八そばは蕎麦の風味を強く楽しめ、蕎麦としての栄養価が高い反面、そば粉のコストの関係から値段が高めという点があります。

そのため、スーパーで売っている乾麺などでもそば粉含有量を売りにしている製品は、ほぼ必ず商品名や説明に「十割そば」や「八割そば」といった記載があり、他の商品よりも1.5倍〜2倍程度値段が高めであることが多いかと思います。

 

では何も記載されていない商品には一体どれくらいの割合でそば粉が含まれているのでしょうか?

 

スーパー等で販売されている乾麺の蕎麦

上記に対して何も記載されていない格安の蕎麦はどうでしょう?

 

結論からいうと、もちろん商品にはよるもののおおよそ3割程度しかそば粉が使われていないと言われています。

3割。。衝撃ですよね。

 

これは前述したコストに加え、加工食品である乾麺に関する食品表示法が関係しています。

 

まず前提として、食品表示法の基準上、そば粉が3割以上含まれている製品のみ「蕎麦」と読んで良いと定められています。逆にいうと3割入っていれば蕎麦として販売が良いということです。

 

メーカーとしてはできるだけコストを下げたい一方、そば粉含有量が少ないことはあまり公にしたくはないため、ほとんどの製品ではそば粉●●%の様な記載はされていません。

つまり、500g 200円などで販売されている商品は極力コストを抑えているため、下限ギリギリの3割程度しかそば粉が含まれていないと考えられるのです。

 

そば粉の割合をある程度判別する方法

多くの格安商品は3割程度と言ったものの、もちろんそれ以上そば粉が含まれている商品もあります。

ここである程度の含有量を判別する方法があります。

 

先で出た食品表示法上、原材料名はその量が多い順に記載しないといけない、と定められています。

つまり蕎麦の場合、少量の食塩などが含まれてはいるものの、ほぼそば粉または小麦粉だけでできているため、商品の裏の原材料名の欄をみればある程度そば粉の割合がわかるのです。

 

具体的にいうと、原材料名欄に先にそば粉の表示がされていれば、少なくとも5割以上そば粉が使われていると言えます。ただし8割以上入っていればおそらくその旨が明記されるはずなので、だいたい5~6割程度と考えられます。

f:id:koromina:20210325152941j:plain

5割程度はそば粉が含まれているであろう表示



反対に小麦粉が先に表示されている場合は、5割以下となるため、ほぼほぼ下限の3割程度であろうことがわかります。

f:id:koromina:20210325153057j:plain

3割程度と思われる表示

 

あなたが食べているソレは蕎麦ではないかもしれない!?

では駅前にある様な格安の蕎麦屋さんで出される蕎麦はどうなのでしょう?

実は上で書いてきた内容は加工商品である乾麺そばに関する内容で、飲食店では適用されないのです。

つまり、たとえそば粉が3割以下であってもそばとして販売している製品があるかもしれないということです。

 

特にワンコイン以下で食べられる蕎麦(場合によっては200円前後など)は、人件費や店舗家賃などを考えるとかなりコストをギリギリに抑えていることが予想されるため、場合によっては1~2割程度しかそば粉が含まれていない商品をそばとして販売している、ということも噂されていたりします。

 

これは企業努力とも言えますが、そば粉の変わりに蕎麦殻などをすりつぶして蕎麦っぽい色を再現したりしている様です。

ただしもちろん十割や八割の蕎麦と比べると蕎麦の風味はほとんどありませんし、消費者心理としては「小麦粉が9割近く入っているものを蕎麦と呼んで良いのか」ということになるのです。

 

あなたが蕎麦として食べてきた製品は、もしかしたら蕎麦の皮を被った茶色いうどんかもしれないのです。

 

まとめ

子供の頃「なぜ駅前そばは数百円で食べられるのに、旅行先での個人店での手打ち十割そばは軒並み1000円以上するのか?」と感じていましたが、これでこの疑問はある程度晴れたのではないかと思います。

 

ただここまで話してきましたが、決してそば粉割合の少ない商品を貶めたい訳ではありません。

これらはあくまでもそば粉の割合だけの話であって、そば粉の割合が少ない製品でも喉越しがツルッとしていてとても美味しいものも多いですし、何より美味しいものを安く食べられることはとても重要だと思います。

 

大切なのはその食材に含まれる成分を正しく理解し、自分にあった味、値段、栄養の商品をその時々で選ぶことだと思います。

 

なお、私は自称健康のために週4で十割そばを食べ、そば湯も飲んでいますが、蕎麦を食べすぎると大人であっても蕎麦アレルギーを発症することもある様なので気をつけてくださいね!